深在性真菌感染症は、免疫抑制剤、抗癌剤、加齢、AIDS等により免疫力が低下した患者に対して重篤な日和見感染症を発症します。発症者数は年間200万人/年に及び、そのうち2割から9割の患者が死に至ります。最近では、アルツハイマーに真菌が関与することを強く支持する調査結果が報告されていて(Pisa D et al, Nature, 2015)今後、国内の超高齢化社会において日和見感染患者の増加は不可避であり、真菌を原因とする疾患は大きな問題になると予測されています。